医薬経済オンライン

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露呈した厚労省のヤル気なさ

スイッチ推奨候補「エパデール」審査スピードのノロさ

2010年5月15日号

 09年6月施行の改正薬事法の内容がほぼ固まった07年から、厚生労働省はスイッチOTC薬の促進に大きく舵を切った。スイッチを含む第1類OTC薬の販売を、薬剤師に義務付けたことが方針転換の背景にあるが、それでも次々に手を打ち、従来市場に存在しなかった画期的OTC新薬を承認するなど、目を見張る結果を出していった。そして、満を持して厚労省が政策的な目玉と位置付ける〝真打ち〟の登場、となるところなのだが、どうも雲行きは怪しい。 改正薬事法の最大のポイントはOTC薬を3分類したことだ。そのなかで、リスクの高い第1類OTC薬は薬剤師が情報提供し相談応需することを義務付けた。そこで、第1類を充実するため厚労省は重い腰を上げたわけだ。 厚労省がスイッチ促進の方針を明示したのは、07年3月の「医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用」スキーム。医療用成分のなかで...  09年6月施行の改正薬事法の内容がほぼ固まった07年から、厚生労働省はスイッチOTC薬の促進に大きく舵を切った。スイッチを含む第1類OTC薬の販売を、薬剤師に義務付けたことが方針転換の背景にあるが、それでも次々に手を打ち、従来市場に存在しなかった画期的OTC新薬を承認するなど、目を見張る結果を出していった。そして、満を持して厚労省が政策的な目玉と位置付ける〝真打ち〟の登場、となるところなのだが、どうも雲行きは怪しい。 改正薬事法の最大のポイントはOTC薬を3分類したことだ。そのなかで、リスクの高い第1類OTC薬は薬剤師が情報提供し相談応需することを義務付けた。そこで、第1類を充実するため厚労省は重い腰を上げたわけだ。 厚労省がスイッチ促進の方針を明示したのは、07年3月の「医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用」スキーム。医療用成分のなかでO

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