医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第10回 プラスグレルのクロピドグレルへの挑戦

2010年5月15日号

 第一三共とイーライリリーは抗血栓薬プラスグレル(商品名エフィエント)のFDA(米食品医薬品局)承認申請データの軸になる臨床試験TRITON–TIMI38でクロピドグレル(同プラビックス)との直接比較を組み込んだ。 経皮的血管再形成処置(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)に対する適用は、心臓血管死と急性心筋梗塞、脳卒中の合併イベント率をクロピドグレルの12.1%に対して9.9%に下げた(ハザード比0.81)。ただ、1.8%対2.4%(同1.32)と出血リスクが高くなる結果も伴った(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン2007年11月4日)。 強力な抗血栓作用と出血リスクを持つ新薬を推奨薬剤リストにどう位置づけるか、FDA承認前からマネジドケアの検討課題になった。 「急性冠症候群で計画されたPCIを受ける患者に対するプラスグレルとクロピドグレルの費用対効果」は、TRITON&ndas...  第一三共とイーライリリーは抗血栓薬プラスグレル(商品名エフィエント)のFDA(米食品医薬品局)承認申請データの軸になる臨床試験TRITON–TIMI38でクロピドグレル(同プラビックス)との直接比較を組み込んだ。 経皮的血管再形成処置(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)に対する適用は、心臓血管死と急性心筋梗塞、脳卒中の合併イベント率をクロピドグレルの12.1%に対して9.9%に下げた(ハザード比0.81)。ただ、1.8%対2.4%(同1.32)と出血リスクが高くなる結果も伴った(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン2007年11月4日)。 強力な抗血栓作用と出血リスクを持つ新薬を推奨薬剤リストにどう位置づけるか、FDA承認前からマネジドケアの検討課題になった。 「急性冠症候群で計画されたPCIを受ける患者に対するプラスグレルとクロピドグレルの費用対効果」は、TRITON–T

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence