話題の焦点
「〝加齢〟による〝加薬〟の戒め」
2010年5月1日号
後天的な失明、透析、下肢切断などの大不幸は糖尿病に由来することが圧倒的に多い。血糖値上昇がもし若いときであれば、即厳しい治療態勢に入って当然であろう。 だが、加齢とともに徐々に血糖値が上昇するケースでは、内科医は大変頭を悩ます。 もしもこうしたケースで、不用意に厳格な血糖値コントロールをすれば、10人の高齢者のうち6人をうつ病あるいは物忘れなどの精神障害患者にしかねないからだ。 加齢による病態現象は「加齢に伴う正常な反応=加齢適応」として、高齢者医療の重要な配慮事項となっている。 学会の示す厳正な診断基準によると、我われ日本国民は50歳を超えると、その過半数が糖尿病・高血圧症・脂質異常症のどれかに引っかかる、いわゆる「病気持ち」状態。 だが、社会生活に支障なく多くの人は頑張っている。治療するにしても、どこまでどのように取り組んだらよいのか、...
後天的な失明、透析、下肢切断などの大不幸は糖尿病に由来することが圧倒的に多い。血糖値上昇がもし若いときであれば、即厳しい治療態勢に入って当然であろう。 だが、加齢とともに徐々に血糖値が上昇するケースでは、内科医は大変頭を悩ます。 もしもこうしたケースで、不用意に厳格な血糖値コントロールをすれば、10人の高齢者のうち6人をうつ病あるいは物忘れなどの精神障害患者にしかねないからだ。 加齢による病態現象は「加齢に伴う正常な反応=加齢適応」として、高齢者医療の重要な配慮事項となっている。 学会の示す厳正な診断基準によると、我われ日本国民は50歳を超えると、その過半数が糖尿病・高血圧症・脂質異常症のどれかに引っかかる、いわゆる「病気持ち」状態。 だが、社会生活に支障なく多くの人は頑張っている。治療するにしても、どこまでどのように取り組んだらよいのか、医
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