医薬経済オンライン

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薬価論議を振り返る

新薬創出加算が招く「非関税障壁」論

第1回 医療費が「OECD平均並み」になればだが

2010年5月1日号

 今から20年以上も前になるが、ある県の医師会の新年会が開かれた。県医師会単位の新年会ともなれば、地元の有力政治家、首長クラスがずらりと出席する。今でこそ、医師会の選挙での集票力はあまり大したことはないが、当時は医師会の力は大きく、とくに地方では、有力な候補者がいないと地域の医師を担ぎ出すケースも多かった。集票力と、勢力拡大のためのマンパワー鉱脈として、医師会の存在感は絶大だった。 その新年会には、当時の厚生行政で大きな力を持つ与党政治家が、その地方の政治支配力でもボス的な存在だったこともあり、来賓挨拶でもトップバッターとして登壇した。その年の4月は診療報酬改定が予定されていた。新年会が開かれる1月末には、改定幅はすでに決定している。当時、診療報酬改定がマイナス改定の憂き目をみることはまずなかったが、そうした時代ゆえに、改定に対する期待はよ...  今から20年以上も前になるが、ある県の医師会の新年会が開かれた。県医師会単位の新年会ともなれば、地元の有力政治家、首長クラスがずらりと出席する。今でこそ、医師会の選挙での集票力はあまり大したことはないが、当時は医師会の力は大きく、とくに地方では、有力な候補者がいないと地域の医師を担ぎ出すケースも多かった。集票力と、勢力拡大のためのマンパワー鉱脈として、医師会の存在感は絶大だった。 その新年会には、当時の厚生行政で大きな力を持つ与党政治家が、その地方の政治支配力でもボス的な存在だったこともあり、来賓挨拶でもトップバッターとして登壇した。その年の4月は診療報酬改定が予定されていた。新年会が開かれる1月末には、改定幅はすでに決定している。当時、診療報酬改定がマイナス改定の憂き目をみることはまずなかったが、そうした時代ゆえに、改定に対する期待はより

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