論点
10年度診療報酬改定が示唆すること
200床未満は在宅医療支援病院に
みずほ証券エクイティ調査部シニアアナリスト 渡辺英克
2010年5月1日号
診療報酬が改定された。技術料ベースで1.55%の引き上げとなり、最近では00年4月の1.9%に次ぐ引き上げ幅となった。最近の診療報酬改定は、その意味するところが明確で、今改定も06年、08年改定の流れをそのまま受けた内容となっている。2つの重点課題や4つの視点に考え方が明記されているが、とりわけ重要なのは、過去の診療報酬改定と同様に、救急、産科、小児科、外科並びに看護配置に重点配分されている点だ。その結果、医療費ベースでの引き上げ幅4800億円の内訳は、入院が4400億円なのに対し、外来は400億円にとどまった。
救急医療では、救命救急入院料やハイケアユニット入院医療管理料、救急医療管理加算が引き上げられた。産科でもハイリスク分娩管理加算、新生児特定集中治療室管理料などの引き上げや要件の緩和が行われた。また、手術料が大幅に引き上げられた。外科系学会社会...
診療報酬が改定された。技術料ベースで1.55%の引き上げとなり、最近では00年4月の1.9%に次ぐ引き上げ幅となった。最近の診療報酬改定は、その意味するところが明確で、今改定も06年、08年改定の流れをそのまま受けた内容となっている。2つの重点課題や4つの視点に考え方が明記されているが、とりわけ重要なのは、過去の診療報酬改定と同様に、救急、産科、小児科、外科並びに看護配置に重点配分されている点だ。その結果、医療費ベースでの引き上げ幅4800億円の内訳は、入院が4400億円なのに対し、外来は400億円にとどまった。
救急医療では、救命救急入院料やハイケアユニット入院医療管理料、救急医療管理加算が引き上げられた。産科でもハイリスク分娩管理加算、新生児特定集中治療室管理料などの引き上げや要件の緩和が行われた。また、手術料が大幅に引き上げられた。外科系学会社会保
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録