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日医ウォッチング

時代の風を読む原中新会長の最初のハードル

幾多の「決断」を経た「義」の危うさと

辰濃哲郎

2010年5月1日号

 かれこれ、2年半になる。 4月1日の日本医師会長選で僅差ながら、三つ巴の選挙戦を制した原中勝征会長との付き合いだ。 付き合いと言っても、しょっちゅう会っていた訳ではない。ゆっくりと語り合ったわけでもない。あくまで取材者と取材対象者との間柄だ。だが、日医の存在意義が問われるあらゆる場面に登場してくる原中氏は、私たちにとって欠かせない存在だった。 彼の言動や佇まい。そして会長にまで上り詰めていく過程でみせた、直観力にのみ裏打ちされた危うい決断力を、見てきたつもりだ。 その原中氏には、時代の流れを読む妙な嗅覚がある。 初めて原中氏のインタビューをしたのは07年9月のことだ。日医の会合などの取材で顔を合わせたことはあったが、本格的な取材は、このときが初めてだった。 中学時代、陸上の100メートルで日本一になったスプリンターは、今でも分厚い胸板と広い肩...  かれこれ、2年半になる。 4月1日の日本医師会長選で僅差ながら、三つ巴の選挙戦を制した原中勝征会長との付き合いだ。 付き合いと言っても、しょっちゅう会っていた訳ではない。ゆっくりと語り合ったわけでもない。あくまで取材者と取材対象者との間柄だ。だが、日医の存在意義が問われるあらゆる場面に登場してくる原中氏は、私たちにとって欠かせない存在だった。 彼の言動や佇まい。そして会長にまで上り詰めていく過程でみせた、直観力にのみ裏打ちされた危うい決断力を、見てきたつもりだ。 その原中氏には、時代の流れを読む妙な嗅覚がある。 初めて原中氏のインタビューをしたのは07年9月のことだ。日医の会合などの取材で顔を合わせたことはあったが、本格的な取材は、このときが初めてだった。 中学時代、陸上の100メートルで日本一になったスプリンターは、今でも分厚い胸板と広い肩幅で

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