話題の焦点
「感染症の対応、日米で大差」
2010年4月15日号
同じ人間だというのに、日本人と米国人とでは、抗感染症薬の使用法がまるで違う。 まずは、第一に投与量の違い。米国では、体格差もなんのその、日本人の倍、ときにはある骨膜炎治療薬のように3倍量が事もなげに投与される。 確実な救命、後遺症の防止という視点で眺めると、どうも米国に分があるようだ。 次に、投与回数の違い。ある抗肺炎薬では、日本の「1回200㎎・1日3回」に対して、米国では、1日量を1回にまとめて投与する。 しいて分析すると、日本は安全性、米国は有効性に、それぞれ重きを置いている。 進化著しい医療の世界だから、本来ならひとつに集約されるはずの治療体系が、これほど異なってしまうのはどうも納得がいかない。 何をどう優先的に扱うかは難しい選択だが、総括してみると、FDA(米食品医薬品局)の薬物動態や薬力学をもとにした化学的分析のほうに、どうやら少し...
同じ人間だというのに、日本人と米国人とでは、抗感染症薬の使用法がまるで違う。 まずは、第一に投与量の違い。米国では、体格差もなんのその、日本人の倍、ときにはある骨膜炎治療薬のように3倍量が事もなげに投与される。 確実な救命、後遺症の防止という視点で眺めると、どうも米国に分があるようだ。 次に、投与回数の違い。ある抗肺炎薬では、日本の「1回200㎎・1日3回」に対して、米国では、1日量を1回にまとめて投与する。 しいて分析すると、日本は安全性、米国は有効性に、それぞれ重きを置いている。 進化著しい医療の世界だから、本来ならひとつに集約されるはずの治療体系が、これほど異なってしまうのはどうも納得がいかない。 何をどう優先的に扱うかは難しい選択だが、総括してみると、FDA(米食品医薬品局)の薬物動態や薬力学をもとにした化学的分析のほうに、どうやら少し分
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