医薬経済オンライン

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深層◎日医会長選

原中を当選に導いた3つの「偶然」

権謀術数の舞台裏で奇跡が生まれた

ノンフィクション作家 辰濃哲郎 『医薬経済』取材班

2010年4月15日号

 当選記者会見とは思えないほど、重苦しい雰囲気が漂っていた。 4月1日に行われた日本医師会長選で、茨城県医師会長の原中勝征が、現職会長だった唐澤?人と京都府医師会長の森洋一を退け、僅差で当選を果たした。 その原中の記者会見が、ロビーに設けられた臨時会見場で行われた。傍らには同じく当選を果たした3人の副会長が座る。仏頂面の当選記者会見(右から中川、原中、横倉、羽生田各氏) 4年前、現職会長だった植松治雄を唐澤が破って当選を果たした当時の会見と比べてみても、倍以上の報道陣が詰め掛けている。 政権交代後、初めての日医会長選で、その政権とのスタンスが争点になったということもあるが、かつてない三つ巴の激しい選挙戦がマスコミの関心を呼んだ。 スポットライトを浴びる原中も3人の副会長も、硬い表情を崩さず、ニコリともしない。緊迫した空気が流れるなか、唯一、苦...  当選記者会見とは思えないほど、重苦しい雰囲気が漂っていた。 4月1日に行われた日本医師会長選で、茨城県医師会長の原中勝征が、現職会長だった唐澤?人と京都府医師会長の森洋一を退け、僅差で当選を果たした。 その原中の記者会見が、ロビーに設けられた臨時会見場で行われた。傍らには同じく当選を果たした3人の副会長が座る。仏頂面の当選記者会見(右から中川、原中、横倉、羽生田各氏) 4年前、現職会長だった植松治雄を唐澤が破って当選を果たした当時の会見と比べてみても、倍以上の報道陣が詰め掛けている。 政権交代後、初めての日医会長選で、その政権とのスタンスが争点になったということもあるが、かつてない三つ巴の激しい選挙戦がマスコミの関心を呼んだ。 スポットライトを浴びる原中も3人の副会長も、硬い表情を崩さず、ニコリともしない。緊迫した空気が流れるなか、唯一、苦笑

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