医薬経済オンライン

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米国で多発する医薬品盗難

業界挙げて新興国の規制当局と対策構築を

2010年4月15日号

 近年、米国で医薬品の盗難被害が多発している。3月14日、コネチカット州エンフィールドのイーライリリーの配送倉庫から同社の抗うつ薬「プロザック」と「シンバルタ」、統合失調症治療薬「ジプレキサ」、抗がん剤「ジェムザール」など総額7500万ドルという、製薬業界では過去最大クラスの盗難被害が発生した。 被害額を日本円に換算すれば70億円近くにものぼり、日本の中位/下位クラスのジェネリックメーカー1社が消えたのと同じインパクトを持つ。 すでに日本の製薬各社にとっても、この現象は「対岸の火事」ではなくなっている。09年6月に米国内で、アステラス製薬の免疫抑制剤「プログラフ」や抗真菌剤「マイカミン」などを積載したトラックが卸への輸送中に盗難に遭い、これに伴う同種製品の自主回収などにより45億円の被害が発生。同社の10年3月期第1四半期決算が減収になるという「珍事」も...  近年、米国で医薬品の盗難被害が多発している。3月14日、コネチカット州エンフィールドのイーライリリーの配送倉庫から同社の抗うつ薬「プロザック」と「シンバルタ」、統合失調症治療薬「ジプレキサ」、抗がん剤「ジェムザール」など総額7500万ドルという、製薬業界では過去最大クラスの盗難被害が発生した。 被害額を日本円に換算すれば70億円近くにものぼり、日本の中位/下位クラスのジェネリックメーカー1社が消えたのと同じインパクトを持つ。 すでに日本の製薬各社にとっても、この現象は「対岸の火事」ではなくなっている。09年6月に米国内で、アステラス製薬の免疫抑制剤「プログラフ」や抗真菌剤「マイカミン」などを積載したトラックが卸への輸送中に盗難に遭い、これに伴う同種製品の自主回収などにより45億円の被害が発生。同社の10年3月期第1四半期決算が減収になるという「珍事」も発生

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