大洋薬品「ミス隠蔽」の結末
繰り返される不祥事に、古い〝お家〟の事情
2010年4月15日号
説明は、二転三転した。 3月17日、中日新聞が後発品メーカーの大手である大洋薬品工業(本社・名古屋市)の調合・検査ミスを報じた。高山工場(岐阜県)で、自主回収をした胃潰瘍治療薬の後発品「「ガスポートD20㎎」(一般名=ファモチジン)について、岐阜県が業務停止命令という重い処分を下すのだという。 自主回収を受けての業務停止処分ともなれば、異例のことだ。電話で取材を始めた。当初の同社広報部は、「原料の取り違いとサンプリングの二重のミス」と繰り返した。高山工場で、主成分と添加剤の分量を取り間違え、さらに品質検査用のサンプルも取り間違えたのだという。 だが、なぜ取り違いが起きたのか。説明は要領を得ない。 そこで立ち入り検査をした岐阜県の担当者に電話を入れる。 「隠蔽」 完成した製品を検査する際に、サンプルを正常なものとすり替えた疑いがあるのだとい...
説明は、二転三転した。 3月17日、中日新聞が後発品メーカーの大手である大洋薬品工業(本社・名古屋市)の調合・検査ミスを報じた。高山工場(岐阜県)で、自主回収をした胃潰瘍治療薬の後発品「「ガスポートD20㎎」(一般名=ファモチジン)について、岐阜県が業務停止命令という重い処分を下すのだという。 自主回収を受けての業務停止処分ともなれば、異例のことだ。電話で取材を始めた。当初の同社広報部は、「原料の取り違いとサンプリングの二重のミス」と繰り返した。高山工場で、主成分と添加剤の分量を取り間違え、さらに品質検査用のサンプルも取り間違えたのだという。 だが、なぜ取り違いが起きたのか。説明は要領を得ない。 そこで立ち入り検査をした岐阜県の担当者に電話を入れる。 「隠蔽」 完成した製品を検査する際に、サンプルを正常なものとすり替えた疑いがあるのだという。
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録