医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

転勤と引き継ぎ

第28回

かでい伝次郎

2010年4月15日号

 春は医者も転勤の季節だ。医者の転勤は突然やってくる。自分で診療所を開く先生は、何ヵ月かかけて患者にお別れを言い、カルテに引き継ぎ事項を書いてくれる。送別会が開かれたり、院内報に挨拶が載ったりして、残される側の我々もすがすがしい想いがする。 一方、いわゆる医局人事は、寝耳に水のことが多く、別離を惜しむ暇もない。通常は2週間前、酷いときは、離任の3日前に転勤が明らかになる。恐ろしいのは、後任がすんなりと来てくれないことだ。よくて1ヵ月、たいていは3ヵ月から半年は空席となる。その間の穴埋めは、残った常勤医が交代でやるのだが、これが結構しんどい。まず、空席となった医者のやっていた業務は、専門が同じグループの医者がやらざるを得ない。検査が多い診療科目(循環器内科、消化器内科など)や、もともとの配置人員の少ない診療科目(産婦人科、眼科など)は、目も当...  春は医者も転勤の季節だ。医者の転勤は突然やってくる。自分で診療所を開く先生は、何ヵ月かかけて患者にお別れを言い、カルテに引き継ぎ事項を書いてくれる。送別会が開かれたり、院内報に挨拶が載ったりして、残される側の我々もすがすがしい想いがする。 一方、いわゆる医局人事は、寝耳に水のことが多く、別離を惜しむ暇もない。通常は2週間前、酷いときは、離任の3日前に転勤が明らかになる。恐ろしいのは、後任がすんなりと来てくれないことだ。よくて1ヵ月、たいていは3ヵ月から半年は空席となる。その間の穴埋めは、残った常勤医が交代でやるのだが、これが結構しんどい。まず、空席となった医者のやっていた業務は、専門が同じグループの医者がやらざるを得ない。検査が多い診療科目(循環器内科、消化器内科など)や、もともとの配置人員の少ない診療科目(産婦人科、眼科など)は、目も当て

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