医薬経済オンライン

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患者会

いずみの会

2010年4月15日号

「グリベック後」の悩み田村英人代表 痛ましい事件の背景に、抗がん剤による高額な薬剤費負担があった。昨年10月、東京都足立区で、乳がんの母親(77)が、慢性骨髄性白血病(CML)患者の娘(53)を殺害する事件が起こった。母親は逮捕後、将来的に続く治療費の負担を悲観して、娘を刺したことなどを供述したという。 「こうした事件を2度と起こしてはいけない」 CML患者・家族の会「いずみの会」の田村英人代表は、誓いを新たにした。公的医療保険には「高額療養費制度」があり、月に何十万円もの負担にはならずに済む。それでもなお、患者の負担感は大きいという。CML患者を取り巻く環境の変化などについて、田村さんに聞いた。 ——医療費負担の問題は、やはり会員の関心が高いですか。 田村 昨年、患者の意識や生活実態を調べるために、会員にアンケート調査を行いました。「家庭生活で... 「グリベック後」の悩み田村英人代表 痛ましい事件の背景に、抗がん剤による高額な薬剤費負担があった。昨年10月、東京都足立区で、乳がんの母親(77)が、慢性骨髄性白血病(CML)患者の娘(53)を殺害する事件が起こった。母親は逮捕後、将来的に続く治療費の負担を悲観して、娘を刺したことなどを供述したという。 「こうした事件を2度と起こしてはいけない」 CML患者・家族の会「いずみの会」の田村英人代表は、誓いを新たにした。公的医療保険には「高額療養費制度」があり、月に何十万円もの負担にはならずに済む。それでもなお、患者の負担感は大きいという。CML患者を取り巻く環境の変化などについて、田村さんに聞いた。 ——医療費負担の問題は、やはり会員の関心が高いですか。 田村 昨年、患者の意識や生活実態を調べるために、会員にアンケート調査を行いました。「家庭生活で困

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