医薬経済オンライン

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くすりと切手と音楽を

酒は百薬の長

第36回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2010年4月15日号

 「酒の効能は百の薬に優る」 これは、約2000年前の『漢書・食貨志』に出ている大変古いもので、面白いことに同様の諺は各国にみられる。 今回は、花見の春に乗じて酒の話をしたい。もっとも、薬も酒も起源は同時期と云われ、今から4000年くらい前、との説が多い。いずれもそれぞれの民族の食生活のなかから生まれ、初めは薬は酒であり、酒もまた治療薬として使われた渾然としたものだったと推測される。薬も酒もその種類は豊かで(薬酒、薬用酒もある)、民族の文化、宗教等と密接につながって発展してきた。 とくに人間の暮らしに深く関わってきた酒は、当然ながら音楽にも重要なファクターとして登場している。音楽作品と酒で書けば、本が何冊もできるに違いない。 オペラでも、酒はあるときは主役、あるときは外せない小道具となって、すばらしい喜劇や悲劇を生んできた。今回取り上げるヨハン...  「酒の効能は百の薬に優る」 これは、約2000年前の『漢書・食貨志』に出ている大変古いもので、面白いことに同様の諺は各国にみられる。 今回は、花見の春に乗じて酒の話をしたい。もっとも、薬も酒も起源は同時期と云われ、今から4000年くらい前、との説が多い。いずれもそれぞれの民族の食生活のなかから生まれ、初めは薬は酒であり、酒もまた治療薬として使われた渾然としたものだったと推測される。薬も酒もその種類は豊かで(薬酒、薬用酒もある)、民族の文化、宗教等と密接につながって発展してきた。 とくに人間の暮らしに深く関わってきた酒は、当然ながら音楽にも重要なファクターとして登場している。音楽作品と酒で書けば、本が何冊もできるに違いない。 オペラでも、酒はあるときは主役、あるときは外せない小道具となって、すばらしい喜劇や悲劇を生んできた。今回取り上げるヨハン・シ

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