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OBSERVER

二木 立・日本福祉大学教授常任理事/副学長

2010年4月1日号

 民主党は財源をハッキリと示すべき ——民主党を中心とした政権が発足して半年が経ちました。この間の医療政策をどう見ていますか。 二木 日本の医療制度の根幹は、国民皆保険制度と民間非営利組織主体の医療提供制度の2つだ。自民、民主の2大政党だけでなく、すべての政党が国民皆保険制度の維持・堅持を主張しているので、これを前提に医療費政策を考える必要がある。民主党が、医療費と医師数を大幅に増加する数値目標をマニフェストに掲げたのは画期的だったが、実現するための財源が曖昧だった。負担増をしなくても無駄の削減と埋蔵金で賄うことができると主張していたからだ。しかし、無駄の削減の面では、すでに小泉政権時代から公共事業費が減っており、それだけで財源を捻出するのは不可能だった。わずか半年前には一部で100兆円あると言われていた埋蔵金も、麻生政権がどんどん使い、民...  民主党は財源をハッキリと示すべき ——民主党を中心とした政権が発足して半年が経ちました。この間の医療政策をどう見ていますか。 二木 日本の医療制度の根幹は、国民皆保険制度と民間非営利組織主体の医療提供制度の2つだ。自民、民主の2大政党だけでなく、すべての政党が国民皆保険制度の維持・堅持を主張しているので、これを前提に医療費政策を考える必要がある。民主党が、医療費と医師数を大幅に増加する数値目標をマニフェストに掲げたのは画期的だったが、実現するための財源が曖昧だった。負担増をしなくても無駄の削減と埋蔵金で賄うことができると主張していたからだ。しかし、無駄の削減の面では、すでに小泉政権時代から公共事業費が減っており、それだけで財源を捻出するのは不可能だった。わずか半年前には一部で100兆円あると言われていた埋蔵金も、麻生政権がどんどん使い、民主

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