明細書「義務化」で広がる妄想
実体なき〝鬼〟が医療界を跋扈する
2010年4月1日号
医療にもようやく「明朗会計」の時代がやってきた。4月から、全国の医療機関に対し、個別の診療報酬点数までわかる明細書をすべての患者に無料発行することが原則義務付けられた。 これまで義務化対象だった「領収証」では、初・再診料、投薬、注射といった小計ごとの点数しかわからなかったが、明細書であれば、どんな検査をしたのか、どんな薬剤が使われたのか、詳細まで自分の目で確認ができる。 「何よりも、請求しなくても全員に発行され、不要かどうかは患者が決める仕組みになったことが大きい」 薬害被害者、医療保険者ら強く要望していた関係者は、口を揃える。医療の透明化に向けて、大きな一歩であることは間違いない。 ところが、何やら穏やかでない。明細書の「原則全員に無料発行」に猛反発する医療関係者が少なからず存在する。「鬼が来るぞ!」と大騒ぎしているのだ。 どんな鬼...
医療にもようやく「明朗会計」の時代がやってきた。4月から、全国の医療機関に対し、個別の診療報酬点数までわかる明細書をすべての患者に無料発行することが原則義務付けられた。 これまで義務化対象だった「領収証」では、初・再診料、投薬、注射といった小計ごとの点数しかわからなかったが、明細書であれば、どんな検査をしたのか、どんな薬剤が使われたのか、詳細まで自分の目で確認ができる。 「何よりも、請求しなくても全員に発行され、不要かどうかは患者が決める仕組みになったことが大きい」 薬害被害者、医療保険者ら強く要望していた関係者は、口を揃える。医療の透明化に向けて、大きな一歩であることは間違いない。 ところが、何やら穏やかでない。明細書の「原則全員に無料発行」に猛反発する医療関係者が少なからず存在する。「鬼が来るぞ!」と大騒ぎしているのだ。 どんな鬼を恐
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