試行という名の「壮大なる実験」
中医協が見逃した「真空地帯」に集まる視線
(株)薬新 井高恭彦
2010年4月1日号
新薬創出加算の試行が、いよいよ始まった。当然、試行だから複数の検証ポイントがある。 日本の医薬品の研究開発、承認審査、流通が、どう変わっていくのか。当初の狙い通り未承認・適応外薬や、革新的新薬の開発が進み、いわゆるドラッグ・ラグの解消につながるのか。次の薬価改定までの約2年間は、それを検証する「壮大なる実験期間」でもある。 ところが、中央社会保険医療協議会、厚生労働省、財務省が間違いなく厳しく目を光らせるはずなのに、意外にも、これまでほとんど触れられていない検証ポイントが2つある。既収載医薬品と今後、薬価収載される新薬、そして後発品の関係が、どう変化するかという点だ。 ご承知の通り、新薬創出加算の試行が決定するまで、中医協薬価専門部会では1年半の長きにわたって議論が重ねられた。しかし、はじめ業界が提案した薬価維持特例も、新薬創出加算も、も...
新薬創出加算の試行が、いよいよ始まった。当然、試行だから複数の検証ポイントがある。 日本の医薬品の研究開発、承認審査、流通が、どう変わっていくのか。当初の狙い通り未承認・適応外薬や、革新的新薬の開発が進み、いわゆるドラッグ・ラグの解消につながるのか。次の薬価改定までの約2年間は、それを検証する「壮大なる実験期間」でもある。 ところが、中央社会保険医療協議会、厚生労働省、財務省が間違いなく厳しく目を光らせるはずなのに、意外にも、これまでほとんど触れられていない検証ポイントが2つある。既収載医薬品と今後、薬価収載される新薬、そして後発品の関係が、どう変化するかという点だ。 ご承知の通り、新薬創出加算の試行が決定するまで、中医協薬価専門部会では1年半の長きにわたって議論が重ねられた。しかし、はじめ業界が提案した薬価維持特例も、新薬創出加算も、もと
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