麗言にくるめた「成長物語」 | 医薬経済オンライン

麗言にくるめた「成長物語」

エーザイ、目標下方修正もノー・サプライズ

2010年4月1日号

　「今までが強気に過ぎたという、それだけのこと。やっと、現実的になった」　4年前の06年3月、「ドラマティック・リープ・プラン」と銘打ち、売上高を6年間で1.7倍、営業利益を倍増させると豪語していたエーザイ・内藤晴夫社長（写真）。計画を2年残しての下方修正に、投資家サイドの受け止め方は実に冷静だ。　エーザイが打ち立てた11年度に「売上高1兆円、営業利益2000億円」という数値目標は、計画を残り2年残した段階で、大幅な下方修正に至った。修正目標は「売上高8100億円、営業利益1050億円」。　ここ数年の急激な円高シフトを鑑みれば、当初目標との売上げの乖離1900億円は納得できないことはない。だが、営業利益は当初目標の半分、言い換えれば、05年度実績とほぼ同額だ。つまり、利益水準は6年前と変わらない。　もっとも、唐突なこの下方修正に驚く関係者はいない。　国内4番手のエーザ... 　「今までが強気に過ぎたという、それだけのこと。やっと、現実的になった」　4年前の06年3月、「ドラマティック・リープ・プラン」と銘打ち、売上高を6年間で1.7倍、営業利益を倍増させると豪語していたエーザイ・内藤晴夫社長（写真）。計画を2年残しての下方修正に、投資家サイドの受け止め方は実に冷静だ。　エーザイが打ち立てた11年度に「売上高1兆円、営業利益2000億円」という数値目標は、計画を残り2年残した段階で、大幅な下方修正に至った。修正目標は「売上高8100億円、営業利益1050億円」。　ここ数年の急激な円高シフトを鑑みれば、当初目標との売上げの乖離1900億円は納得できないことはない。だが、営業利益は当初目標の半分、言い換えれば、05年度実績とほぼ同額だ。つまり、利益水準は6年前と変わらない。　もっとも、唐突なこの下方修正に驚く関係者はいない。　国内4番手のエーザイが

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