医薬経済オンライン

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療養病床廃止でベッド難民大量発生へ

在宅やって働けなくなって生活保護では元も子もなし

2010年3月15日号

 「もう治療することがないと。もう出ていってくださいと言われているんですよ」 「なんか政府の方針で病床が縮小されたってことで、お受けできないということで、お宅を紹介されたんです」 病院から拒絶された患者家族の声。電話の向こう側から、藁にもすがるような切迫感が伝わる。NHKが3年前に放映したドキュメンタリー番組「ベッド難民はどこへ行く? 武蔵野療園病院医療相談室」(07年4月26日放映)のオープニングだ。 自公政権の進めた医療制度改革は、慢性期の患者が長期療養するための病床=療養病床の6割を、12年3月末までに老人保健施設や介護型住居に転換させて、医療費節減を企図するものだった。なかでも、介護療養型医療施設は12年3月末で全廃されることが決まっていた。その〝急ハンドル〟の如き政策転換の煽りで、各地に病院から弾き出される患者が続出。「医療難民」「介護難...  「もう治療することがないと。もう出ていってくださいと言われているんですよ」 「なんか政府の方針で病床が縮小されたってことで、お受けできないということで、お宅を紹介されたんです」 病院から拒絶された患者家族の声。電話の向こう側から、藁にもすがるような切迫感が伝わる。NHKが3年前に放映したドキュメンタリー番組「ベッド難民はどこへ行く? 武蔵野療園病院医療相談室」(07年4月26日放映)のオープニングだ。 自公政権の進めた医療制度改革は、慢性期の患者が長期療養するための病床=療養病床の6割を、12年3月末までに老人保健施設や介護型住居に転換させて、医療費節減を企図するものだった。なかでも、介護療養型医療施設は12年3月末で全廃されることが決まっていた。その〝急ハンドル〟の如き政策転換の煽りで、各地に病院から弾き出される患者が続出。「医療難民」「介護難民」

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