医薬経済オンライン

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エスエスを完全子会社化した訳

独BIが欲しがったという新技術とは

2010年3月15日号

 エスエス製薬は2月、重要案件に関するプレスリリースを相次いで公表した。10日、親会社である独ベーリンガーインゲルハイム(独BI)がエスエスの全株式を買い取るというTOB(公開買い付け)の実施、そして26日、今度は1月1日付で副社長に就任したばかりの塩野紀子氏の社長昇格人事だった。 独BIはグローバル製薬企業のなかでも珍しい「非上場」を貫くメーカー。一方で、その子会社のエスエスは「上場」企業。親と子で方針が異なる歪な状況で、ゆくゆくはエスエスが独BIに合わせて非上場となると思われていた。 しかし、今回のTOB発表は、12日に予定していたエスエスの決算発表を2日繰り上げて公表したもの。唐突な感は否めない。 独BIはTOBによってエスエスを非上場にして、株主総会マターであるトップ人事のハンドリングを自分のモノにしようとした、という見方もあるが、それよ...  エスエス製薬は2月、重要案件に関するプレスリリースを相次いで公表した。10日、親会社である独ベーリンガーインゲルハイム(独BI)がエスエスの全株式を買い取るというTOB(公開買い付け)の実施、そして26日、今度は1月1日付で副社長に就任したばかりの塩野紀子氏の社長昇格人事だった。 独BIはグローバル製薬企業のなかでも珍しい「非上場」を貫くメーカー。一方で、その子会社のエスエスは「上場」企業。親と子で方針が異なる歪な状況で、ゆくゆくはエスエスが独BIに合わせて非上場となると思われていた。 しかし、今回のTOB発表は、12日に予定していたエスエスの決算発表を2日繰り上げて公表したもの。唐突な感は否めない。 独BIはTOBによってエスエスを非上場にして、株主総会マターであるトップ人事のハンドリングを自分のモノにしようとした、という見方もあるが、それよりも

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