医薬経済オンライン

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「期末」でも競争してしまう卸

4月以降の市場動向に懸念の声

2010年3月15日号

 新型インフルエンザが全国を席巻していた昨年の夏から秋にかけて、混乱する行政当局と医療機関に挟まれた医薬品卸は、新型インフルワクチンの配送に昼夜を問わず力を尽くした。その見返りが、新型インフル関連製品の需要増による売上げ拡大、利益の確保だった。08年度以降に起こった価格競争で疲弊した卸には「恵みの雨」となった。 ところが、年が明けると新型インフルによる特需は「パタッ」と消えてしまった。新型インフルの混乱と過度な価格競争も下火となり、医療用医薬品市場が落ち着きを取り戻し、卸は「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」(新薬創出加算)が試行実施される4月の薬価改定を待つばかりという状況で期末を過ごす、はずだった。 だが、事ここに来て、大手卸がシェア奪取を各地で起こしている。「何を考えているんだ」と市場全体が過敏になっている。  新型インフルエンザが全国を席巻していた昨年の夏から秋にかけて、混乱する行政当局と医療機関に挟まれた医薬品卸は、新型インフルワクチンの配送に昼夜を問わず力を尽くした。その見返りが、新型インフル関連製品の需要増による売上げ拡大、利益の確保だった。08年度以降に起こった価格競争で疲弊した卸には「恵みの雨」となった。 ところが、年が明けると新型インフルによる特需は「パタッ」と消えてしまった。新型インフルの混乱と過度な価格競争も下火となり、医療用医薬品市場が落ち着きを取り戻し、卸は「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」(新薬創出加算)が試行実施される4月の薬価改定を待つばかりという状況で期末を過ごす、はずだった。 だが、事ここに来て、大手卸がシェア奪取を各地で起こしている。「何を考えているんだ」と市場全体が過敏になっている。

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