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海外時報

安全性問題が再び社会的焦点に

FDAのREMS利用をとどめたい製薬各社

2010年3月15日号

 今年後半、医薬品の安全性問題が米国で再び社会的な関心を集める。製薬業界にとって歓迎されざる観測が流れている。 07年秋、FDA(食品医薬品局)改革法によって、安全性問題に対するFDAの監視体制の強化と問題事例への対処を指示するFDAの権限が確立された。新体制の柱に据えられたのがREMS=リスク評価・緩和戦略で、新薬承認審査と市販製剤に対する適用が始まった。「影響の大きいプログラムが広範に使われないか」、業界内で広がりつつある懸念である。併行して上院財政委員会が2型糖尿病薬「アバンディア」(ロシグリタゾン)に関する調査報告をまとめ、安全性監視部門は医薬品審査調査局(CDER)から独立させる必要があるという主張を蒸し返し始めた。 2年がかりの調査は、心血管リスクの増大を重視する市販後調査・疫学課によるアバンディア市場回収論が〝押し切られた〟と...  今年後半、医薬品の安全性問題が米国で再び社会的な関心を集める。製薬業界にとって歓迎されざる観測が流れている。 07年秋、FDA(食品医薬品局)改革法によって、安全性問題に対するFDAの監視体制の強化と問題事例への対処を指示するFDAの権限が確立された。新体制の柱に据えられたのがREMS=リスク評価・緩和戦略で、新薬承認審査と市販製剤に対する適用が始まった。「影響の大きいプログラムが広範に使われないか」、業界内で広がりつつある懸念である。併行して上院財政委員会が2型糖尿病薬「アバンディア」(ロシグリタゾン)に関する調査報告をまとめ、安全性監視部門は医薬品審査調査局(CDER)から独立させる必要があるという主張を蒸し返し始めた。 2年がかりの調査は、心血管リスクの増大を重視する市販後調査・疫学課によるアバンディア市場回収論が〝押し切られた〟とい

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