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浪費の末の後発品事業参入

第一三共、ドタバタの「複眼経営」を憂う

2010年3月15日号

 第一三共が4月から立ち上げる後発品事業、ファイザーが国内でも手掛けることとなった、いわゆる「エスタブリッシュドプロダクト」事業は、ゼファーマや海外ベンチャー、印ランバクシーなどの買収で、浪費が響いた挙げ句のリストラ準備なのだろうか。 さまざまな事業買収によって肥大化した結果、第一三共は合併当時に3841億円あったネットキャッシュ(手持ち現金—有利子負債)が、今ではマイナス1023億円となってしまった。05年4月から09年3月までに、非医薬品事業の株式売却と有形固定資産の売却などで1400億円近い現金を手に入れたにもかかわらず、今は逆に借金を抱えてしまっている。 もちろん、合併してから5年しか経っておらず、製薬企業のライフサイクルを考えれば、すべてを評価するのは難しいかもしれない。だが、一度は合併後にスリム化したわけで、まるでダイエット後のリバウンドが一気...  第一三共が4月から立ち上げる後発品事業、ファイザーが国内でも手掛けることとなった、いわゆる「エスタブリッシュドプロダクト」事業は、ゼファーマや海外ベンチャー、印ランバクシーなどの買収で、浪費が響いた挙げ句のリストラ準備なのだろうか。 さまざまな事業買収によって肥大化した結果、第一三共は合併当時に3841億円あったネットキャッシュ(手持ち現金—有利子負債)が、今ではマイナス1023億円となってしまった。05年4月から09年3月までに、非医薬品事業の株式売却と有形固定資産の売却などで1400億円近い現金を手に入れたにもかかわらず、今は逆に借金を抱えてしまっている。 もちろん、合併してから5年しか経っておらず、製薬企業のライフサイクルを考えれば、すべてを評価するのは難しいかもしれない。だが、一度は合併後にスリム化したわけで、まるでダイエット後のリバウンドが一気に出

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