IMSデータに見る市場動向
後発品に苦しむファイザーと大日本住友
09年国内医療用市場は7・2%増
2010年3月15日号
IMSジャパンがまとめたトップラインデータによると、09年(1〜12月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース)は、前年比7.2%増の8兆8516億4700万円になった。09年は薬価改定がなく、また新型インフルエンザが流行したことで、金額としては08年を6000億円ほど上回った。市場別では表①のように、病院が5.2%増、開業医が6.1%増だったのに対し、その他(調剤薬局)は10.4%増と唯一2ケタ増となり、3兆円の大台に乗った。病院市場とは僅差で、調剤薬局市場が追い抜くのは時間の問題だ。 表②は売上規模による上位10薬効である。08年からの順位の変動は、脂質調整剤及び動脈硬化用剤が、全身性抗菌剤と入れ替わっただけ。最も伸び率が高かった2位の抗腫瘍剤は5000億円台に突入。トップのレニン–アンジオテンシン系作動薬との差を、08年の1007億円から767億円にまで縮めており、着々と詰め寄ってい...
IMSジャパンがまとめたトップラインデータによると、09年(1〜12月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース)は、前年比7.2%増の8兆8516億4700万円になった。09年は薬価改定がなく、また新型インフルエンザが流行したことで、金額としては08年を6000億円ほど上回った。市場別では表①のように、病院が5.2%増、開業医が6.1%増だったのに対し、その他(調剤薬局)は10.4%増と唯一2ケタ増となり、3兆円の大台に乗った。病院市場とは僅差で、調剤薬局市場が追い抜くのは時間の問題だ。 表②は売上規模による上位10薬効である。08年からの順位の変動は、脂質調整剤及び動脈硬化用剤が、全身性抗菌剤と入れ替わっただけ。最も伸び率が高かった2位の抗腫瘍剤は5000億円台に突入。トップのレニン–アンジオテンシン系作動薬との差を、08年の1007億円から767億円にまで縮めており、着々と詰め寄っている。
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