医薬経済オンライン

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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第6回 初期の関節リウマチ療法の選択

2010年3月15日号

 A.フィンク(スイス・ジュネーブ大学)ほかカナダ、米国のチームによる「ごく初期のリウマチ性関節炎(RA)に対する症状改善療法、疾患修正型抗リウマチ薬もしくは生物学的製剤による治療 費用対効果分析」は、症状が始まって3ヵ月未満のRA患者に対する3つの治療戦略の経済学的評価である(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2009年11月3日)。 炎症性の自己免疫疾患は、メトトレキサート(MTX)など疾患修正型薬剤(DMARD)によって早い段階から積極的に治療に入る戦略が障害の進行を遅らせ、患者の生活の質(QOL)もよく管理できる。治療方針は90年代前半に確立されたが、非ステロイド系抗炎症薬(+低量グルココルチコイド)、関節の保護を中心とした痛みの管理で観察し、症状悪化を待ってDMARD療法に進む「ピラミッド療法」が広く残っている。 一方、99年に導入されたTNF-α阻害剤は進行...  A.フィンク(スイス・ジュネーブ大学)ほかカナダ、米国のチームによる「ごく初期のリウマチ性関節炎(RA)に対する症状改善療法、疾患修正型抗リウマチ薬もしくは生物学的製剤による治療 費用対効果分析」は、症状が始まって3ヵ月未満のRA患者に対する3つの治療戦略の経済学的評価である(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2009年11月3日)。 炎症性の自己免疫疾患は、メトトレキサート(MTX)など疾患修正型薬剤(DMARD)によって早い段階から積極的に治療に入る戦略が障害の進行を遅らせ、患者の生活の質(QOL)もよく管理できる。治療方針は90年代前半に確立されたが、非ステロイド系抗炎症薬(+低量グルココルチコイド)、関節の保護を中心とした痛みの管理で観察し、症状悪化を待ってDMARD療法に進む「ピラミッド療法」が広く残っている。 一方、99年に導入されたTNF-α阻害剤は進行した

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