一筆入魂
拝啓・森洋一様 —「国民の声」の本気度
旧態依然の体質を「ぶっ壊せるか」
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2010年3月15日号
前略。京都府医師会長・森洋一様。 3月8日、神戸市医師会館で開かれた森先生の講演会を拝聴いたしました。そのとき、会場で配られた日医会長候補として作成されたパンフレットの表紙を見て、思わず唸ったものです。 「政権に左右されない私たちの信念と、国民の声で育てる日本医師会」 4年前から日医を追いかけてきた私たち取材班にとって、この言葉こそが、日医が追求すべき理想像だと思っていたからです。 08年、私たち取材班が月刊現代に連載した「日本医師会『解体新書』」の第1回、「権力欲にまみれた白い巨塔」をお読みになっていただきましたでしょうか(08年3月号)。 06年の日医会長選で、小泉政権と対峙していた現職の植松治雄会長を、東京都医師会長だった唐澤?人氏が退け、唐澤新執行部が誕生した話を中心に、日医のあり方を探ったノンフィクションです。 当時、唐澤氏は「日医には...
前略。京都府医師会長・森洋一様。 3月8日、神戸市医師会館で開かれた森先生の講演会を拝聴いたしました。そのとき、会場で配られた日医会長候補として作成されたパンフレットの表紙を見て、思わず唸ったものです。 「政権に左右されない私たちの信念と、国民の声で育てる日本医師会」 4年前から日医を追いかけてきた私たち取材班にとって、この言葉こそが、日医が追求すべき理想像だと思っていたからです。 08年、私たち取材班が月刊現代に連載した「日本医師会『解体新書』」の第1回、「権力欲にまみれた白い巨塔」をお読みになっていただきましたでしょうか(08年3月号)。 06年の日医会長選で、小泉政権と対峙していた現職の植松治雄会長を、東京都医師会長だった唐澤?人氏が退け、唐澤新執行部が誕生した話を中心に、日医のあり方を探ったノンフィクションです。 当時、唐澤氏は「日医には政
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