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政治主導で漂流する「長妻丸」
2010年3月15日号
民主党は09年8月の総選挙で圧倒的勝利を収め、自民党独裁政治に終止符を打った。9月には組閣が行われ、鳩山由起夫首相は厚生労働大臣に長妻昭氏を起用した。国民の生活に最も近い厚生労働行政府のトップに、「ミスター年金」と称された長妻氏が就任したことは、野党時代の鋭いイメージもあり、何かやってくれそうな雰囲気があった。ところが、就任半年が経過した現在の評価はというと芳しいものではない。 民主党は、自民党時代につくられた「後期高齢者医療制度」を批判し、廃止すると言ってきた。しかし、代替案は示さず、年明けから具体的な検討を始めるという遅さである。あたかも廃止が終着点のごとくで、そのままでいい訳がない。現行の後期高齢者医療制度は、10年近くかけてやっとできあがったものだが、PR不足が祟り、「高齢者いじめ」と曲解され、自民党を政権から引きずり降ろす遠因とも...
民主党は09年8月の総選挙で圧倒的勝利を収め、自民党独裁政治に終止符を打った。9月には組閣が行われ、鳩山由起夫首相は厚生労働大臣に長妻昭氏を起用した。国民の生活に最も近い厚生労働行政府のトップに、「ミスター年金」と称された長妻氏が就任したことは、野党時代の鋭いイメージもあり、何かやってくれそうな雰囲気があった。ところが、就任半年が経過した現在の評価はというと芳しいものではない。 民主党は、自民党時代につくられた「後期高齢者医療制度」を批判し、廃止すると言ってきた。しかし、代替案は示さず、年明けから具体的な検討を始めるという遅さである。あたかも廃止が終着点のごとくで、そのままでいい訳がない。現行の後期高齢者医療制度は、10年近くかけてやっとできあがったものだが、PR不足が祟り、「高齢者いじめ」と曲解され、自民党を政権から引きずり降ろす遠因ともなっ
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