医療の流れを見極める
炸裂した政策誘導爆弾
Chapter39
伊竜忠志
2010年3月1日号
第2次世界大戦末期の米国では、誘導爆弾について試行錯誤が行われていた。対艦ミサイルの誘導装置を研究していたある博士は、鳩が豆を食べる様子を見て閃いた。ミサイルに鳩を閉じ込め、ミサイル先端に取り付けたカメラの様子をその鳩に見せたら、豆のように映る艦船をクチバシで突くのではないか。ミサイルは突かれたほうへ進路を修正するので命中率が高まる……。ユニークな発想だったが、もちろん実用化されなかった。日本でもイ号I型乙という名の無線誘導弾が開発されたが、実験中に誘導装置が故障し、熱海の玉の井旅館に墜落。入浴中だった女中さんたちが裸で逃げ惑ったことから、「エロ爆弾」と名付けられた。 現在は、レーダー、レーザー、赤外線、画像認識、GPSの進化で精密誘導兵器は当たり前になっているが、厚生労働省の「政策誘導爆弾」も医療機関が知らないうちにターゲットを捕捉し...
第2次世界大戦末期の米国では、誘導爆弾について試行錯誤が行われていた。対艦ミサイルの誘導装置を研究していたある博士は、鳩が豆を食べる様子を見て閃いた。ミサイルに鳩を閉じ込め、ミサイル先端に取り付けたカメラの様子をその鳩に見せたら、豆のように映る艦船をクチバシで突くのではないか。ミサイルは突かれたほうへ進路を修正するので命中率が高まる……。ユニークな発想だったが、もちろん実用化されなかった。日本でもイ号I型乙という名の無線誘導弾が開発されたが、実験中に誘導装置が故障し、熱海の玉の井旅館に墜落。入浴中だった女中さんたちが裸で逃げ惑ったことから、「エロ爆弾」と名付けられた。 現在は、レーダー、レーザー、赤外線、画像認識、GPSの進化で精密誘導兵器は当たり前になっているが、厚生労働省の「政策誘導爆弾」も医療機関が知らないうちにターゲットを捕捉して着
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