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後発品促進策で失われた薬価制度の哲学
2010年3月1日号
2月3日の中央社会保険医療協議会総会では、後発品の使用促進が議論された。薬価調査の結果、一部後発品の薬価が先発品の薬価よりも高くなる見込みだ。これらの医薬品は「診療報酬における後発医薬品」のリストから除外する。さらに、類似した別剤形の後発品への変更調剤でもかなり大幅な変更を認める提案があった。これらが些か唐突な感じで報告された。 後発品と先発品の薬価の逆転という、誰もが想定していなかった現実に、初めて遭遇したかのような状況が出現した。言うまでもないが、後発品は、先発品より安いということになっている。患者・国民は後発品が先発品より安いとの理由で医師へ遠慮がちに処方をお願いしている。また、医療機関や調剤薬局でも、患者の経済的負担を考慮して使用促進に協力・推奨してきた。そのような前提で後発品の使用が進んできた面もある。 この薬価逆転を厚生労働...
2月3日の中央社会保険医療協議会総会では、後発品の使用促進が議論された。薬価調査の結果、一部後発品の薬価が先発品の薬価よりも高くなる見込みだ。これらの医薬品は「診療報酬における後発医薬品」のリストから除外する。さらに、類似した別剤形の後発品への変更調剤でもかなり大幅な変更を認める提案があった。これらが些か唐突な感じで報告された。 後発品と先発品の薬価の逆転という、誰もが想定していなかった現実に、初めて遭遇したかのような状況が出現した。言うまでもないが、後発品は、先発品より安いということになっている。患者・国民は後発品が先発品より安いとの理由で医師へ遠慮がちに処方をお願いしている。また、医療機関や調剤薬局でも、患者の経済的負担を考慮して使用促進に協力・推奨してきた。そのような前提で後発品の使用が進んできた面もある。 この薬価逆転を厚生労働省は
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