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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

子ども手当てとその財源

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2010年3月1日号

 「子ども手当の金額は2万6千円で満足できますか?」 あるマスコミの世論調査によれば、「十分」との回答は1割程度だったという。月額10万円を成人するまで(子ども手当は中学卒業時まで)支給してくれるのなら、9割近くが満足するとの結論だった。このことから「子ども手当は効果の薄いバラマキ施策」という分析になるらしい。 鳩山首相が一般市民を招いての〝鳩カフェ〟で、「子ども手当の満額支給は財政支出削減で浮いた財源をもとに実施する」と発言したことで、首相は満額支給を諦めたと報道したマスコミが多かった。 これら報道は公正なのだろうか。 子ども手当は国からの一方的給付である。多ければ多いほど、長ければ長いほどいいのは当然だ。 わかりやすい例を挙げれば、義務教育。現在は授業料と教科書が無料(公的支出)で、あとは有料。これについて、給食、修学旅行、補助教材、果て...  「子ども手当の金額は2万6千円で満足できますか?」 あるマスコミの世論調査によれば、「十分」との回答は1割程度だったという。月額10万円を成人するまで(子ども手当は中学卒業時まで)支給してくれるのなら、9割近くが満足するとの結論だった。このことから「子ども手当は効果の薄いバラマキ施策」という分析になるらしい。 鳩山首相が一般市民を招いての〝鳩カフェ〟で、「子ども手当の満額支給は財政支出削減で浮いた財源をもとに実施する」と発言したことで、首相は満額支給を諦めたと報道したマスコミが多かった。 これら報道は公正なのだろうか。 子ども手当は国からの一方的給付である。多ければ多いほど、長ければ長いほどいいのは当然だ。 わかりやすい例を挙げれば、義務教育。現在は授業料と教科書が無料(公的支出)で、あとは有料。これについて、給食、修学旅行、補助教材、果ては塾

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