非難轟々の保険料率引き上げ
協会けんぽの足元で沸き起こる患者負担増の強硬論
2010年2月15日号
全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険料率が、3月から全国平均9.34%に引き上げられる。現行の8.20%からは1.14%の上げ幅だ。協会けんぽに加入する平均的サラリーマンで年間約2万円の負担増である。事業主負担も同額の負担増となるから、企業に課せられる社会保険料負担は社員1人当たり平均約4万円増える計算だ。 この負担増のインパクトはいかほどのものか。 協会けんぽの〝諮問機関〟として、予算や事業計画を審議する「運営委員会」では、保険料率を決定した1月27日の会合で、厳しい言葉が飛び交った。 「〝保険料率引き上げ〟ありきの発想からスタートしているとしか思えない。ふつう、民間の経営では価格を上げないためにどうするかを考えるのに、その逆を行っている。保険料率を少しでも下げるためにどうするかという発想で努力をお願いしたい」(石谷隆子・全国社会保険労務士会連合会常...
全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険料率が、3月から全国平均9.34%に引き上げられる。現行の8.20%からは1.14%の上げ幅だ。協会けんぽに加入する平均的サラリーマンで年間約2万円の負担増である。事業主負担も同額の負担増となるから、企業に課せられる社会保険料負担は社員1人当たり平均約4万円増える計算だ。 この負担増のインパクトはいかほどのものか。 協会けんぽの〝諮問機関〟として、予算や事業計画を審議する「運営委員会」では、保険料率を決定した1月27日の会合で、厳しい言葉が飛び交った。 「〝保険料率引き上げ〟ありきの発想からスタートしているとしか思えない。ふつう、民間の経営では価格を上げないためにどうするかを考えるのに、その逆を行っている。保険料率を少しでも下げるためにどうするかという発想で努力をお願いしたい」(石谷隆子・全国社会保険労務士会連合会常任理
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