業界尽言
長期収載品大幅引き下げの功罪
第54回 大局観のある厚労官僚の不在
薬事評論家 香澄 汐
2010年2月15日号
政権交代により、診療報酬財源を生むためにほぼ恒例となっていた新薬の薬価引き下げの見直しや、医薬品産業振興への舵切りが期待されていたが、医薬品業界の期待はやはり夢に過ぎなかったことが明らかになった。
世界的な不況下で、わが国の産業界も例外ではなく、国内を覆う不況、デフレの嵐のなかで、医薬品業界だけがしっかりと利益を上げ独り勝ちしているのではないか、そんな中で薬価の引き下げを見逃すことはできない、医療の中で困っているのは医薬品業界ではなくて病院だとの天の声の中で、政権交代も神風にはならなかった。
後発品使用促進策の見直しも先発メーカーからは期待されていたが、厳しい財政状況では、とにかく財源を出せの声に先発メーカーも押し流されてしまった。その嵐の根源が財務省と厚生労働省保険局であることは言うまでもない。
現在進められて...
政権交代により、診療報酬財源を生むためにほぼ恒例となっていた新薬の薬価引き下げの見直しや、医薬品産業振興への舵切りが期待されていたが、医薬品業界の期待はやはり夢に過ぎなかったことが明らかになった。
世界的な不況下で、わが国の産業界も例外ではなく、国内を覆う不況、デフレの嵐のなかで、医薬品業界だけがしっかりと利益を上げ独り勝ちしているのではないか、そんな中で薬価の引き下げを見逃すことはできない、医療の中で困っているのは医薬品業界ではなくて病院だとの天の声の中で、政権交代も神風にはならなかった。
後発品使用促進策の見直しも先発メーカーからは期待されていたが、厳しい財政状況では、とにかく財源を出せの声に先発メーカーも押し流されてしまった。その嵐の根源が財務省と厚生労働省保険局であることは言うまでもない。
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