インカの国ペルー | 医薬経済オンライン

くすりと切手と音楽を

インカの国ペルー

第34回

財団法人MR教育センター常務理事　平林敏彦

2010年2月15日号

　ペルーは、紀元前から古代文明が栄え、13世紀にはインカ帝国の中心地であったが、16世紀から300年余りスペインに支配された。1821年に独立を果たし、ペルー共和国となった。　ペルーへの日本人移住は、1899年（明治31年）から始まり、その数2万人に上ったという。1999年には、移住100年を記念して、日本政府と民間団体により首都リマに最新の医療機器を揃えた「100周年記念総合病院」が寄贈された。また、日本郵政も記念切手を発行し、図案にはラマや世界遺産のマチュピチュとナスカの地上絵を配している。　1825年に制定された国旗は、赤・白・赤の縦縞の2色旗で、赤は勇気と愛国心を、白は平和と名誉を表しているという。政府専用旗では、真中の白の部分に国章がある。国章には、ペルーの動物としてビクーニャを、植物としてキナノキを、鉱業としての金・銀貨が溢れる首飾りが盾のなかに描かれ、それ... 　ペルーは、紀元前から古代文明が栄え、13世紀にはインカ帝国の中心地であったが、16世紀から300年余りスペインに支配された。1821年に独立を果たし、ペルー共和国となった。　ペルーへの日本人移住は、1899年（明治31年）から始まり、その数2万人に上ったという。1999年には、移住100年を記念して、日本政府と民間団体により首都リマに最新の医療機器を揃えた「100周年記念総合病院」が寄贈された。また、日本郵政も記念切手を発行し、図案にはラマや世界遺産のマチュピチュとナスカの地上絵を配している。　1825年に制定された国旗は、赤・白・赤の縦縞の2色旗で、赤は勇気と愛国心を、白は平和と名誉を表しているという。政府専用旗では、真中の白の部分に国章がある。国章には、ペルーの動物としてビクーニャを、植物としてキナノキを、鉱業としての金・銀貨が溢れる首飾りが盾のなかに描かれ、それを

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