財源と時間に縛られ「小幅」改定
診療報酬体系の抜本見直しは12年度に先送り
2010年2月1日号
8月30日の総選挙を経て、9月に民主党へと政権交代した。民主党は、マニフェストに掲げた政策を矢継ぎ早に実行しようとしたが、政権発足から10年度予算編成までの3ヵ月という時間はあまりに短かった。難題が山積する厚生労働行政では、それが顕著だった。 長妻昭厚労相をはじめ、政務3役の布陣が決まった後に直面したのが新型インフルエンザ対策だった。海外からのワクチン輸入など道筋をつけたところで着手したのが、周知の通り、中央社会保険医療協議会の人事だった。日本医師会の委員を外し、病院代表の委員を増やすために政務3役は約1ヵ月の時間を費やした。ストップした中医協が実質的に再開したのは11月。10年度診療報酬改定を決める時間は少なくなっていた。 改定率はすったもんだの末、12月23日にネット(全体)で0.19%増、技術料は1.55%増で決着した。ある意味でマニフェストに書かれた通...
8月30日の総選挙を経て、9月に民主党へと政権交代した。民主党は、マニフェストに掲げた政策を矢継ぎ早に実行しようとしたが、政権発足から10年度予算編成までの3ヵ月という時間はあまりに短かった。難題が山積する厚生労働行政では、それが顕著だった。 長妻昭厚労相をはじめ、政務3役の布陣が決まった後に直面したのが新型インフルエンザ対策だった。海外からのワクチン輸入など道筋をつけたところで着手したのが、周知の通り、中央社会保険医療協議会の人事だった。日本医師会の委員を外し、病院代表の委員を増やすために政務3役は約1ヵ月の時間を費やした。ストップした中医協が実質的に再開したのは11月。10年度診療報酬改定を決める時間は少なくなっていた。 改定率はすったもんだの末、12月23日にネット(全体)で0.19%増、技術料は1.55%増で決着した。ある意味でマニフェストに書かれた通り
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