医薬経済オンライン

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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第3回 MS薬剤の異なる費用対効果

2010年2月1日号

 ハーバード大学のL.A.プロサーらによる「新たに診断された、主たる疾患進行のない多発性硬化症(MS)に対するインターフェロン(IFN)β−1a、インターフェロンβ−1b、グラチラマー・アセテートの費用対効果」は、評価対象の患者群を限定して、3つの免疫調整型薬剤の経済的価値を比べている(バリュー・イン・ヘルス2004年10月)。 IFNβ−1aSC製剤のレビフは入っていないが、①2年の臨床試験結果を一般的な薬剤利用期間の10年に延長した時間枠、②生活の質(QOL)を含む臨床的な便益と副作用を勘案、③投薬を受ける患者の時間費用を総合して、獲得できる質調整年(QALY)当たり費用を見ている。 臨床試験結果から長い時間枠の影響を占う推計、患者の主観を映すQOLで臨床結果を調整する作業を意図的に排したL.ゴールドバーグの2009年研究と対照的な、正統的な手法の、薬剤販売に利害のない...  ハーバード大学のL.A.プロサーらによる「新たに診断された、主たる疾患進行のない多発性硬化症(MS)に対するインターフェロン(IFN)β−1a、インターフェロンβ−1b、グラチラマー・アセテートの費用対効果」は、評価対象の患者群を限定して、3つの免疫調整型薬剤の経済的価値を比べている(バリュー・イン・ヘルス2004年10月)。 IFNβ−1aSC製剤のレビフは入っていないが、①2年の臨床試験結果を一般的な薬剤利用期間の10年に延長した時間枠、②生活の質(QOL)を含む臨床的な便益と副作用を勘案、③投薬を受ける患者の時間費用を総合して、獲得できる質調整年(QALY)当たり費用を見ている。 臨床試験結果から長い時間枠の影響を占う推計、患者の主観を映すQOLで臨床結果を調整する作業を意図的に排したL.ゴールドバーグの2009年研究と対照的な、正統的な手法の、薬剤販売に利害のない米

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