深層◎診療報酬改定
差別化で疑心渦巻く三師会
「チキンレース」を愉しむ小沢幹事長
2010年1月15日号
もっともらしい〝理屈〟をつけた。それが却って疑心を広げる結果となった。昨年12月23日、10年度診療報酬の改定率が決まった。 全体の改定率はプラス0.19%。この幅の大小はもちろんだが、むしろ医療関係者に衝撃的だったのは、医科・歯科・調剤・の各科配分のほうだ。 技術料に当たる本体部分プラス1.55%の内訳は、医科1.74%(入院3.03%、外来0.31%)、歯科2.09%、調剤0.52%。ここ最近、医科・歯科・調剤の比率は「1:1:0.4」でほぼ固定されてきた。しかし、今回そこにメスが入った。 医科を1とすると、「1:1.2:0.3」。歯科が医科を0.2ポイント上回り、調剤が0.1ポイントダウンしたことになる。歯科が医科を上回るのは78年2月の改定以来、実に32年ぶりの出来事だ。 長妻昭厚生労働相は記者会見で、その理由を説明した。関係団体を競わせ「高見の見物」の小沢幹事長 「医科は技術料の割...
もっともらしい〝理屈〟をつけた。それが却って疑心を広げる結果となった。昨年12月23日、10年度診療報酬の改定率が決まった。 全体の改定率はプラス0.19%。この幅の大小はもちろんだが、むしろ医療関係者に衝撃的だったのは、医科・歯科・調剤・の各科配分のほうだ。 技術料に当たる本体部分プラス1.55%の内訳は、医科1.74%(入院3.03%、外来0.31%)、歯科2.09%、調剤0.52%。ここ最近、医科・歯科・調剤の比率は「1:1:0.4」でほぼ固定されてきた。しかし、今回そこにメスが入った。 医科を1とすると、「1:1.2:0.3」。歯科が医科を0.2ポイント上回り、調剤が0.1ポイントダウンしたことになる。歯科が医科を上回るのは78年2月の改定以来、実に32年ぶりの出来事だ。 長妻昭厚生労働相は記者会見で、その理由を説明した。関係団体を競わせ「高見の見物」の小沢幹事長 「医科は技術料の割合
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