必ず「再編」に追われる医薬品卸

新薬創出加算はマイナス要因だらけ

2010年1月15日号

　民主党政権になっても、薬価は下がることをかみ締めた医薬品業界。取り巻く環境の厳しさは何も変わっていない。　後発品の使用促進など医療費抑制に対応する厳しい経費削減や事業改革に取り組みながら、「卸機能とコスト競争力の強化のための投資をするのは容易ではない」。全国どこへでも医薬品を安定供給する「ユニバーサルサービスの提供」、「トレーサビリティの確保」のために、物流拠点や流通網、ＩＴシステムといった事業基盤への投資の必要に迫られている。だから、経営統合を決断した——。　当事者は「まだ書くの？」と思われるだろうが、メディパルホールディングスとアルフレッサホールディングスが08年10月10日に発表した経営統合の理由である。内容そのものはまったく色褪せていない。むしろ、現実味を持って語られるものである。　特許期間中の新薬の薬価を一定条件のもと、実質下がらな... 　民主党政権になっても、薬価は下がることをかみ締めた医薬品業界。取り巻く環境の厳しさは何も変わっていない。　後発品の使用促進など医療費抑制に対応する厳しい経費削減や事業改革に取り組みながら、「卸機能とコスト競争力の強化のための投資をするのは容易ではない」。全国どこへでも医薬品を安定供給する「ユニバーサルサービスの提供」、「トレーサビリティの確保」のために、物流拠点や流通網、ＩＴシステムといった事業基盤への投資の必要に迫られている。だから、経営統合を決断した——。　当事者は「まだ書くの？」と思われるだろうが、メディパルホールディングスとアルフレッサホールディングスが08年10月10日に発表した経営統合の理由である。内容そのものはまったく色褪せていない。むしろ、現実味を持って語られるものである。　特許期間中の新薬の薬価を一定条件のもと、実質下がらない

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