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もうひとつの後発品促進策

2010年1月15日号

 12月2日、中央社会保険医療協議会で薬価本調査の速報値が報告された。平均乖離率は8.4%、07年9月時より1.5ポイント拡大という結果だった。後発品シェアは、数量ベースで20.2%、金額ベースで7.7%だった。後発品の市場シェアが徐々にではあるが伸びてきた。厚生労働省の望む30%程度が視野に入ってきた。 医薬分業の歴史が浅い日本では、後発品の普及促進にはいくつかのハードルがある。まず医師が後発品の処方に懐疑的だ。品質に疑義があるとの意見が多い。溶出試験をもって品質再評価をしても信用はイマイチだ。後発品メーカーの情報量の薄さも問題としている。処方せん様式も2度にわたって変更され、後発品不可の署名がないものは薬局側で後発品に変更していいことにもなった。 さらに、薬局の在庫負担を軽減するため、異なる剤形に変更することも認められるようになった。10㎎処方を5㎎2錠に、...  12月2日、中央社会保険医療協議会で薬価本調査の速報値が報告された。平均乖離率は8.4%、07年9月時より1.5ポイント拡大という結果だった。後発品シェアは、数量ベースで20.2%、金額ベースで7.7%だった。後発品の市場シェアが徐々にではあるが伸びてきた。厚生労働省の望む30%程度が視野に入ってきた。 医薬分業の歴史が浅い日本では、後発品の普及促進にはいくつかのハードルがある。まず医師が後発品の処方に懐疑的だ。品質に疑義があるとの意見が多い。溶出試験をもって品質再評価をしても信用はイマイチだ。後発品メーカーの情報量の薄さも問題としている。処方せん様式も2度にわたって変更され、後発品不可の署名がないものは薬局側で後発品に変更していいことにもなった。 さらに、薬局の在庫負担を軽減するため、異なる剤形に変更することも認められるようになった。10㎎処方を5㎎2錠に、徐放

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