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OBSERVER

漆原良一・野村證券金融経済研究所主席研究員

2010年1月1日号

 業界再編、もっと進めるべき ——薬価乖離率が8.4%でした。どう評価しますか。 漆原 8.4%で終わったんだという印象。でも、結構大きい。10年は価格交渉は厳しく、メーカーはそんなに利益を出さない。4月から10月の半年間で、卸の利益は出ているように見えるかもしれないが、メーカーは仕切価を下げないので、卸は合併せざるを得なくなる。そうでないと利益が出なくなる。あの固定費では。とことん下げるのだろうが、限界だろう。 ——新薬創出加算については。 漆原 果たして機能するだろうか。自分で自分の首を絞めた印象がある。確かにインセンティブになるだろう。でも、それは会社のインセンティブであって、従業員のインセンティブではないかもしれない。新薬開発の褒章制度はあるが、言っている割には少ない。そこの整合性が取れない。 ——長期収載品の薬価引き下げも続きます。再編は進...  業界再編、もっと進めるべき ——薬価乖離率が8.4%でした。どう評価しますか。 漆原 8.4%で終わったんだという印象。でも、結構大きい。10年は価格交渉は厳しく、メーカーはそんなに利益を出さない。4月から10月の半年間で、卸の利益は出ているように見えるかもしれないが、メーカーは仕切価を下げないので、卸は合併せざるを得なくなる。そうでないと利益が出なくなる。あの固定費では。とことん下げるのだろうが、限界だろう。 ——新薬創出加算については。 漆原 果たして機能するだろうか。自分で自分の首を絞めた印象がある。確かにインセンティブになるだろう。でも、それは会社のインセンティブであって、従業員のインセンティブではないかもしれない。新薬開発の褒章制度はあるが、言っている割には少ない。そこの整合性が取れない。 ——長期収載品の薬価引き下げも続きます。再編は進み

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