医薬経済オンライン

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ファイザーが世に問う新ビジネス

「エスタブリッシュ」は言葉あそびか発想の転換か

2010年1月1日号

 ワーナーランバート、ファルマシアを買収することで、メルクを抜いて世界一の製薬企業となったファイザー。しかし、同社が採った規模追求路線は、完全な失敗とまでは言い切れないとしても、成功を収めたとも言い難い。 ファイザーはこの10年ほど、他社を圧倒する研究開発費を投じながらも結局、高脂血症薬「リピトール」に比肩するブロック・バスターを創出することはできなかった。1製品で売上高1兆円を軽く超える存在となったリピトールだが、特許期限を控え、今やファイザーにとっては最大の事業リスクとなっている。 ファイザーがポスト・リピトールに備えて立ち上げた新規事業部門のひとつが、「エスタブリッシュド・プロダクツ・ビジネス・ユニット」(EPBU)だ。市場独占期間を失った新薬をひとところに集め、採算性を厳密に管理したうえで利益を捻出し、投資を回転させる。自社の特許切...  ワーナーランバート、ファルマシアを買収することで、メルクを抜いて世界一の製薬企業となったファイザー。しかし、同社が採った規模追求路線は、完全な失敗とまでは言い切れないとしても、成功を収めたとも言い難い。 ファイザーはこの10年ほど、他社を圧倒する研究開発費を投じながらも結局、高脂血症薬「リピトール」に比肩するブロック・バスターを創出することはできなかった。1製品で売上高1兆円を軽く超える存在となったリピトールだが、特許期限を控え、今やファイザーにとっては最大の事業リスクとなっている。 ファイザーがポスト・リピトールに備えて立ち上げた新規事業部門のひとつが、「エスタブリッシュド・プロダクツ・ビジネス・ユニット」(EPBU)だ。市場独占期間を失った新薬をひとところに集め、採算性を厳密に管理したうえで利益を捻出し、投資を回転させる。自社の特許切れ

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