医薬経済オンライン

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ウオッチ・診療報酬改定

診療所再診料の改定が最大の焦点

第3回 引き下げなら点数表自体の見直し論議も

2010年1月1日号

 診療報酬改定の意見具申をまとめる予定だった12月9日の中央社会保険医療協議会は、診療側と支払側の意見がまとまらず、10年ぶりに意見具申を行わないことになった。民主党による医療費全体の引き上げへの期待が強かったことが診療側の姿勢を硬化。一方、支払側にも協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)への救済的財政負担という重い課題が浮上したため、「医療費引き上げの状況にはない」という、強硬姿勢を続ける理由が生まれたことも背景にある。 攻防の顛末は、12月10日以後の各種報道に委ねるとして、診療報酬のプラス改定に暗雲が漂ってしまったことは否めない。11月に行われた事業仕分けで、診療報酬問題は財務省ペースのワンサイドゲームの印象が強かっただけに、このような展開は予測できた。本誌発売時には、予算編成の方向が見えている可能性もあり、改定に関する観測は意味を持たないが、少...  診療報酬改定の意見具申をまとめる予定だった12月9日の中央社会保険医療協議会は、診療側と支払側の意見がまとまらず、10年ぶりに意見具申を行わないことになった。民主党による医療費全体の引き上げへの期待が強かったことが診療側の姿勢を硬化。一方、支払側にも協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)への救済的財政負担という重い課題が浮上したため、「医療費引き上げの状況にはない」という、強硬姿勢を続ける理由が生まれたことも背景にある。 攻防の顛末は、12月10日以後の各種報道に委ねるとして、診療報酬のプラス改定に暗雲が漂ってしまったことは否めない。11月に行われた事業仕分けで、診療報酬問題は財務省ペースのワンサイドゲームの印象が強かっただけに、このような展開は予測できた。本誌発売時には、予算編成の方向が見えている可能性もあり、改定に関する観測は意味を持たないが、少なく

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