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「事業仕分け」に残された3つの課題

大阪大学大学院法学研究科教授(前財務省主計局主査) 植松利夫

2010年1月1日号

 昨夏の総選挙で圧勝し政権交代を実現した民主党も、政権運営では、勝利の代償ともいうべき、さまざまな難題に直面している。巨額の財源が必要となるマニフェストの処理をしなければならない10年度予算編成もそのひとつだ。ただ、10年度予算編成の場合、その難しさに拍車をかけた事情があったことに留意する必要がある。 まず、予算編成作業のスタートが大きく遅れたことだ。例年なら、8月末の概算要求から、12月下旬の政府案決定まで4ヵ月弱程度あるが、今回は、10月中旬の概算要求出し直しから2ヵ月強で作業を終えなければならなかった。そのうえ、大幅な税収減に直面した。09年度補正予算によって、国債発行額が税収を上回ることになったが、この逆転現象は、戦後の混乱期の1946年度以来という。今回の予算編成はこれらの3重苦を背負っていたのが特徴だ(表1)。 本稿執筆時点では、厚生労働省関係...  昨夏の総選挙で圧勝し政権交代を実現した民主党も、政権運営では、勝利の代償ともいうべき、さまざまな難題に直面している。巨額の財源が必要となるマニフェストの処理をしなければならない10年度予算編成もそのひとつだ。ただ、10年度予算編成の場合、その難しさに拍車をかけた事情があったことに留意する必要がある。 まず、予算編成作業のスタートが大きく遅れたことだ。例年なら、8月末の概算要求から、12月下旬の政府案決定まで4ヵ月弱程度あるが、今回は、10月中旬の概算要求出し直しから2ヵ月強で作業を終えなければならなかった。そのうえ、大幅な税収減に直面した。09年度補正予算によって、国債発行額が税収を上回ることになったが、この逆転現象は、戦後の混乱期の1946年度以来という。今回の予算編成はこれらの3重苦を背負っていたのが特徴だ(表1)。 本稿執筆時点では、厚生労働省関係の

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