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果たして9回裏の逆転満塁打なのか

2010年1月1日号

 12月2日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会の議題は、10年度薬価制度改革に向けた全体的な論点整理だったが、大半は、製薬業界が要望していた「薬価維持特例の名称を変えた厚生労働省保険局医療課の提案」についての説明と低調な議論が行われただけだった。その報告説明の主眼は、「薬価維持特例」を「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」という名称に変更し、市場実勢価格に基づく算定値に加算するという考え方を期限つきで提案したことである。補足説明的に、いくつかの論点・課題に対する解説や回答も準備したうえでの誠に周到なものだった。 が、その後のお粗末な議論の一部始終を見聞して、その想定外の結末に吃驚させられた。〝恐るべき製薬業界、侮り難い日本の製薬企業〟との感であった。「この提案は今回時間切れで継続審議になる」と確信していた筆者の予想をまったく超えたものだったか...  12月2日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会の議題は、10年度薬価制度改革に向けた全体的な論点整理だったが、大半は、製薬業界が要望していた「薬価維持特例の名称を変えた厚生労働省保険局医療課の提案」についての説明と低調な議論が行われただけだった。その報告説明の主眼は、「薬価維持特例」を「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」という名称に変更し、市場実勢価格に基づく算定値に加算するという考え方を期限つきで提案したことである。補足説明的に、いくつかの論点・課題に対する解説や回答も準備したうえでの誠に周到なものだった。 が、その後のお粗末な議論の一部始終を見聞して、その想定外の結末に吃驚させられた。〝恐るべき製薬業界、侮り難い日本の製薬企業〟との感であった。「この提案は今回時間切れで継続審議になる」と確信していた筆者の予想をまったく超えたものだったから

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