医薬経済オンライン

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大病院が驚いた薬価差の「少なさ」

来年度も変わらぬ値引き要求、利益は他で取れ

2009年12月15日号

「私立医科大病院や済生会は(納入しても利益は)真っ赤か。大病院に売らないほうが、利益率が高くなるのが現実」 日本医薬品卸業連合会の松谷高顕副会長は嘆く。だが、大病院の見方は真っ向から異なる。「8.4%? 薬価調査は操作でもされているのか」 首都圏にある1000床規模の大病院で医薬品購入を担当する責任者は目を丸くした。12月2日、厚生労働省医政局経済課は、9月に実施した薬価本調査の結果を公表した。平均の乖離率(以下、薬価差)は「8.4%」。前回調査の07年9月の6.9%より1.5ポイント拡大したことになる。 薬価差の拡大は医薬品卸の収益を直撃し、営業利益率は全国卸4社平均で0.3%と雀の涙ほどしかない。自業自得でもあるので、同情の余地はない。ところが購入責任者には「8.4%」という数値が「少なすぎる」と映る。 まず、ここは公的調査と日常的な価格交渉で値引き率の使われ方... 「私立医科大病院や済生会は(納入しても利益は)真っ赤か。大病院に売らないほうが、利益率が高くなるのが現実」 日本医薬品卸業連合会の松谷高顕副会長は嘆く。だが、大病院の見方は真っ向から異なる。「8.4%? 薬価調査は操作でもされているのか」 首都圏にある1000床規模の大病院で医薬品購入を担当する責任者は目を丸くした。12月2日、厚生労働省医政局経済課は、9月に実施した薬価本調査の結果を公表した。平均の乖離率(以下、薬価差)は「8.4%」。前回調査の07年9月の6.9%より1.5ポイント拡大したことになる。 薬価差の拡大は医薬品卸の収益を直撃し、営業利益率は全国卸4社平均で0.3%と雀の涙ほどしかない。自業自得でもあるので、同情の余地はない。ところが購入責任者には「8.4%」という数値が「少なすぎる」と映る。 まず、ここは公的調査と日常的な価格交渉で値引き率の使われ方が違

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