薬剤経済学
鳥インフルエンザの予防戦略
後編 流行直後に手を打つ重要性
2009年12月15日号
N.カゼーニ(スタンフォード大学)らの「インフルエンザA(H5N1)パンデミックに対する抗ウイルス剤予防療法と増強ワクチン戦略の拡充の有効性と費用対効果」は、H1N1より早くから警戒されてきた強力な新型インフルエンザの対策は、流行を確認したら間髪入れず一気に叩く重要性を示している(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2009年12月16日)。 無防備の人口850万人の大都市をH5N1パンデミックが襲えば1日2000人に迫る死亡者が出る。図1のシミュレーションの 線である。ザナミビル、オセルタミビルの抗ウイルス剤による予防療法とワクチンの備蓄で構成する米国政府の現在の戦略( 線)は、ピークを1ヵ月近く遅らせ、死亡数を3分の1に減らす。薬剤備蓄を増やすと、現在の計画よりさらにピーク時を遅らせ、ピーク時死亡数を減らすが( 線)、ワクチン備蓄の増強はほとんどピーク...
N.カゼーニ(スタンフォード大学)らの「インフルエンザA(H5N1)パンデミックに対する抗ウイルス剤予防療法と増強ワクチン戦略の拡充の有効性と費用対効果」は、H1N1より早くから警戒されてきた強力な新型インフルエンザの対策は、流行を確認したら間髪入れず一気に叩く重要性を示している(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2009年12月16日)。 無防備の人口850万人の大都市をH5N1パンデミックが襲えば1日2000人に迫る死亡者が出る。図1のシミュレーションの 線である。ザナミビル、オセルタミビルの抗ウイルス剤による予防療法とワクチンの備蓄で構成する米国政府の現在の戦略( 線)は、ピークを1ヵ月近く遅らせ、死亡数を3分の1に減らす。薬剤備蓄を増やすと、現在の計画よりさらにピーク時を遅らせ、ピーク時死亡数を減らすが( 線)、ワクチン備蓄の増強はほとんどピークを
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