社会的信用を回復するために（上）

ＯＵＴＬＯＯＫ・欧米のＭＲ事情

社会的信用を回復するために（上）

第203回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント（DMC）社　植田南人

2009年12月15日号

　米国の製薬会社の営業幹部は、さまざまな問題に直面している。ライバル社との厳しい競争はもちろん、ジェネリックとの競争、ＭＲ数の減少などだ。しかし、最も頭の痛い問題は、当局の規制が強まるなかで、ＭＲのコンプライアンス違反が後を絶たず、社会的信用を落としていることだという。米ファーマエグゼクティブ誌10月号でウエンディー・ヘンケルマン氏が、この問題に対する製薬会社の努力に関して報告している。　ＭＲ活動に対するコンプライアンス関連の法律や方針は、今では、連邦政府が課すもの、州が課すもの、そして地域で定められているものと多種ある。連邦政府が課す全国レベルのものとして、ＭＲは、ＦＤＡ（食品医薬品局）やＯＩＧ（内部監査局）が制定する規則を守る必要がある。また、各州が定める規制は連邦レベルよりもさらに厳格という。　例えば、コロンビア特別区のセーフＲｘ修... 　米国の製薬会社の営業幹部は、さまざまな問題に直面している。ライバル社との厳しい競争はもちろん、ジェネリックとの競争、ＭＲ数の減少などだ。しかし、最も頭の痛い問題は、当局の規制が強まるなかで、ＭＲのコンプライアンス違反が後を絶たず、社会的信用を落としていることだという。米ファーマエグゼクティブ誌10月号でウエンディー・ヘンケルマン氏が、この問題に対する製薬会社の努力に関して報告している。　ＭＲ活動に対するコンプライアンス関連の法律や方針は、今では、連邦政府が課すもの、州が課すもの、そして地域で定められているものと多種ある。連邦政府が課す全国レベルのものとして、ＭＲは、ＦＤＡ（食品医薬品局）やＯＩＧ（内部監査局）が制定する規則を守る必要がある。また、各州が定める規制は連邦レベルよりもさらに厳格という。　例えば、コロンビア特別区のセーフＲｘ修正法

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