大臣の重圧と政務官の限界 | 医薬経済オンライン

大臣の重圧と政務官の限界

長妻氏と足立氏の不協和音

2009年12月1日号

「安易な妥協は決裂への道」　長妻昭厚生労働相が政治哲学を並べる〝長妻カルタ〟の一番最初、「あ」に該当するフレーズだ。カルタの「た」は「大事な決断は三晩寝かせ」。長妻氏は、慎重のうえにも慎重を期して物事を進めることを信条としている。診療報酬改定の議論に目を向けると、長妻氏の即断ならぬ〝遅断〟気質が、民主党議員やブレーンたちに影響を与えていることがわかる。「大臣がウンと言うのを待っていては、何も進まない」　医師経験を生かし、医療を担当する厚労省の足立信也政務官の周辺はこぼす。まず、中央社会保険医療協議会の人事がそうだった。　足立氏が長妻氏に指示を受け、人事の原案を提出したのは、10月初旬。そこから任命に至るまで約1ヵ月もの長い時間を要した。しかも、足立氏の案にあったうち、数人は起用されなかった。「安易な妥協は決裂への道」　長妻昭厚生労働相が政治哲学を並べる〝長妻カルタ〟の一番最初、「あ」に該当するフレーズだ。カルタの「た」は「大事な決断は三晩寝かせ」。長妻氏は、慎重のうえにも慎重を期して物事を進めることを信条としている。診療報酬改定の議論に目を向けると、長妻氏の即断ならぬ〝遅断〟気質が、民主党議員やブレーンたちに影響を与えていることがわかる。「大臣がウンと言うのを待っていては、何も進まない」　医師経験を生かし、医療を担当する厚労省の足立信也政務官の周辺はこぼす。まず、中央社会保険医療協議会の人事がそうだった。　足立氏が長妻氏に指示を受け、人事の原案を提出したのは、10月初旬。そこから任命に至るまで約1ヵ月もの長い時間を要した。しかも、足立氏の案にあったうち、数人は起用されなかった。

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