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OTC類似薬問題は標的変更へ

外来処方薬切り替え調査結果が与える影響とは

2009年12月1日号

 一度は消え去ったはずの「OTC類似薬の保険適用除外」論義がぶり返っている。政府の行政刷新会議による事業仕分けで、またゾロ財務省が持ち出してきたからだ。11月11日の仕分け会議で、財務省が、厚生労働省の難色をよそに「国民の税金・保険料で持ち合う公的医療保険の対象として湿布薬、うがい薬、漢方薬などは、薬局で市販されているものまで含めるべきか、見直すべきでないか」と迫った結果、必殺仕分け人こと有識者15人中11人が賛成したのである。 当然、反発も大きかった。OTC類似薬の代表格、漢方薬専門のツムラの芳井順一社長は、保険適用除外されないと「楽観視している」と強調したものの、仮に漢方薬が保険から外されたら「ツムラは間違いなく倒産する」と訴え、阻止行動に出る考えを示した。日本医師会は、保険適用除外は、短期的には患者の受診抑制を起こし、将来的には混合診療の...  一度は消え去ったはずの「OTC類似薬の保険適用除外」論義がぶり返っている。政府の行政刷新会議による事業仕分けで、またゾロ財務省が持ち出してきたからだ。11月11日の仕分け会議で、財務省が、厚生労働省の難色をよそに「国民の税金・保険料で持ち合う公的医療保険の対象として湿布薬、うがい薬、漢方薬などは、薬局で市販されているものまで含めるべきか、見直すべきでないか」と迫った結果、必殺仕分け人こと有識者15人中11人が賛成したのである。 当然、反発も大きかった。OTC類似薬の代表格、漢方薬専門のツムラの芳井順一社長は、保険適用除外されないと「楽観視している」と強調したものの、仮に漢方薬が保険から外されたら「ツムラは間違いなく倒産する」と訴え、阻止行動に出る考えを示した。日本医師会は、保険適用除外は、短期的には患者の受診抑制を起こし、将来的には混合診療の解禁

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