医薬経済オンライン

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研究成果は都心から生まれる

地方での研究所集積は日本に馴染まない

2009年12月1日号

研究軽視の事業仕分け会議 「限りなく予算計上見送りに近い削減」と政府の行政刷新会議で判定されるも、ノーベル賞受賞者からも見直しが求められる騒動となっている次世代スーパーコンピューター技術の開発事業。この「事業仕分け」結果が外野も巻き込むほど大きくなったのは、結局、国にも研究者にも日本のコンピューターサイエンスの将来をどうするのかという戦略やコンセンサスがなかったところに根本原因がある。そのための努力を双方が怠っていた結果が、このドタバタ劇をもたらしたのだろう。  確かに推進派の言う通り、次世代スパコン開発は素材や半導体製造装置などの周辺分野を含めたコンピューターサイエンスの基礎研究強化につながる。基礎研究なくして応用研究の花は咲かない。米国が戦後一貫して科学技術で世界をリードできたのは、ナチスからの亡命科学者も活用しつつ大学や軍を拠点に基... 研究軽視の事業仕分け会議 「限りなく予算計上見送りに近い削減」と政府の行政刷新会議で判定されるも、ノーベル賞受賞者からも見直しが求められる騒動となっている次世代スーパーコンピューター技術の開発事業。この「事業仕分け」結果が外野も巻き込むほど大きくなったのは、結局、国にも研究者にも日本のコンピューターサイエンスの将来をどうするのかという戦略やコンセンサスがなかったところに根本原因がある。そのための努力を双方が怠っていた結果が、このドタバタ劇をもたらしたのだろう。  確かに推進派の言う通り、次世代スパコン開発は素材や半導体製造装置などの周辺分野を含めたコンピューターサイエンスの基礎研究強化につながる。基礎研究なくして応用研究の花は咲かない。米国が戦後一貫して科学技術で世界をリードできたのは、ナチスからの亡命科学者も活用しつつ大学や軍を拠点に基礎

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