医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医薬品卸のMSの価値証明と新たな方向性

医薬分業の進展とMSの処方元への販促

第2回

クレコン リサーチ&コンサルティング株式会社取締役副社長木村 仁

2009年12月1日号

 前回(10月1日号)では、医薬品卸のMSを取り巻く環境の変化が、処方元への販促を難しくさせていること、それでも医師の処方に対してMSが少なからずインパクトを与えていることについて述べた。今回からは、そのインパクトが、施設の処方形態・薬効・地域などによってどう変化するのかをみていく。そして、今回は、医薬分業の進展がMSの機能をどう変化させたのかを考えながら、MSの処方へのインパクトが、施設の処方形態、つまり院内処方の施設の医師と院外処方の施設の医師で変化するのかを検証したい。 まず、医薬分業の進展は、医師が獲得していた薬価差が薬局の経営原資となり、チェーン化によるバイイングパワーの増大が価格競争を増大させたという意味では、卸の経営にとって厳しい環境変化を導いたが、MSにとっても、本来持っていた競争力を削ぐという意味で与えた影響は大きい。また...  前回(10月1日号)では、医薬品卸のMSを取り巻く環境の変化が、処方元への販促を難しくさせていること、それでも医師の処方に対してMSが少なからずインパクトを与えていることについて述べた。今回からは、そのインパクトが、施設の処方形態・薬効・地域などによってどう変化するのかをみていく。そして、今回は、医薬分業の進展がMSの機能をどう変化させたのかを考えながら、MSの処方へのインパクトが、施設の処方形態、つまり院内処方の施設の医師と院外処方の施設の医師で変化するのかを検証したい。 まず、医薬分業の進展は、医師が獲得していた薬価差が薬局の経営原資となり、チェーン化によるバイイングパワーの増大が価格競争を増大させたという意味では、卸の経営にとって厳しい環境変化を導いたが、MSにとっても、本来持っていた競争力を削ぐという意味で与えた影響は大きい。また、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence