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今、中医協がおもしろい
2009年12月1日号
筆者は、70年から中央社会保険医療協議会の議論を現場で傍聴してきた〝中医協追っかけ人〟である。だからといって、中医協の長い歴史に蘊蓄を傾けるつもりはないが、中医協ウオッチャーとして、政権交代に伴う今回の中医協の変貌ぶりほど、興味を惹かれ、かつ面白いと思ったことはない。 過去の中医協は、厚生労働省保険局医療課が行ったデッサンを下敷きにして、日本医師会と健康保険組合連合会が主にやり合うものの、肝心な決着は、何か別のところで、政治的に落とし所を探ってやってきたのが実相だろう。ところが、最初は冗談かと思われ、そんなことできっこないと信じていた「日医執行部ゼロの診療側委員」が実現した。これには正直、筆者も驚いた。中医協の常識で当然と思っていたことが、実にあっけなく崩れ去ったのだ。 支払側、診療側ともに大幅な委員交代を行って再開された中医協は、以前...
筆者は、70年から中央社会保険医療協議会の議論を現場で傍聴してきた〝中医協追っかけ人〟である。だからといって、中医協の長い歴史に蘊蓄を傾けるつもりはないが、中医協ウオッチャーとして、政権交代に伴う今回の中医協の変貌ぶりほど、興味を惹かれ、かつ面白いと思ったことはない。 過去の中医協は、厚生労働省保険局医療課が行ったデッサンを下敷きにして、日本医師会と健康保険組合連合会が主にやり合うものの、肝心な決着は、何か別のところで、政治的に落とし所を探ってやってきたのが実相だろう。ところが、最初は冗談かと思われ、そんなことできっこないと信じていた「日医執行部ゼロの診療側委員」が実現した。これには正直、筆者も驚いた。中医協の常識で当然と思っていたことが、実にあっけなく崩れ去ったのだ。 支払側、診療側ともに大幅な委員交代を行って再開された中医協は、以前とは
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